Kali Linuxを最新の状態に保つ方法【2025年版】

Kali Linuxは、ペネトレーションテストやセキュリティ調査に特化したLinuxディストリビューションです。常に最新のセキュリティツールを使用するためには、システム自体を定期的にアップデートしておくことが非常に重要です。

本記事では、Kali Linuxを最新の状態に保つための基本的な手順を丁寧にご紹介いたします。rootユーザーでもsudo経由でも実行可能ですので、ご自身の環境に合わせてご活用ください。


目次

【ステップ1】パッケージリストの更新とシステムのアップグレード

まずは、APTパッケージマネージャーを使って、現在のパッケージリストを最新に更新し、その後、システム全体のアップグレードを行います。

sudo apt update
sudo apt full-upgrade -y
  • apt update:パッケージ情報を最新の状態に更新します。
  • apt full-upgrade:依存関係を自動的に調整しながら、必要なパッケージをすべてアップグレードします。

-y オプションは、途中で確認を求められる操作を自動的に「Yes」として進行させるものです。


【ステップ2】不要なパッケージの削除

アップグレード後には、システムに不要なパッケージが残っていることがあります。以下のコマンドを使って、これらを自動的に削除します。

sudo apt autoremove -y

この処理により、ディスクの空き容量も確保され、システムのクリーンな状態が保たれます。


【ステップ3】APTソースリストの確認(必要に応じて)

Kali Linuxは「ローリングリリース方式」を採用しており、常に最新版が提供され続けています。ただし、APTソースリストが正しく設定されていないと、正しくアップデートされない場合があります。

以下のファイルを開き、リポジトリが適切に設定されているか確認します。

sudo nano /etc/apt/sources.list

以下のように記述されていれば問題ありません。

deb http://http.kali.org/kali kali-rolling main non-free contrib

変更を加えた場合は、改めて sudo apt update を実行してください。


【ステップ4】システムの再起動

すべてのアップデートが完了したら、念のためシステムを再起動しておきましょう。

sudo reboot

再起動により、カーネルの更新やシステムサービスの再読み込みが適切に反映されます。


まとめ

Kali Linuxを最新の状態に保つことで、セキュリティ上のリスクを低減し、各種ツールを安定して使用することが可能になります。以下の手順を定期的に実施することをおすすめいたします。

  • apt update で情報を更新
  • apt full-upgrade で最新状態へ
  • apt autoremove で不要パッケージの整理
  • 必要に応じて /etc/apt/sources.list を確認
  • 最後に reboot で再起動
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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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