Tor Browserを使って、プライバシーを守りながらサイトを閲覧する方法

インターネットを利用する際、プライバシーを守ることは重要です。特に、職場や公共のネットワークを使用している場合、どのサイトを閲覧しているのかを第三者に知られたくないこともあるでしょう。そこで役立つのが「Tor Browser(トーアブラウザ)」です。

本記事では、Tor Browserを使ってプライバシーを確保しながらサイトを閲覧する方法について詳しく解説します。


目次

1. Tor Browserとは?

Tor Browser(トーアブラウザ)は、匿名性を確保しながらインターネットを利用できる無料のブラウザです。通信を複数のノード(サーバー)を経由させることで、ユーザーのIPアドレスを隠し、プライバシーを保護します。

主な特徴

  • IPアドレスを隠せる:アクセス元が特定されにくくなる
  • 通信が暗号化される:第三者によるデータの盗み見を防ぐ
  • 追跡を防ぐ:広告やトラッカーによる監視を回避できる

しかし、職場のPCなどで使用する場合、Torの利用自体が検出される可能性があるため、慎重に利用する必要があります。


2. Tor Browserを使うと職場のプロキシにバレる?

職場や学校のPCでは、通常「プロキシサーバー」を経由してインターネットに接続します。プロキシにはアクセス履歴が記録されるため、どのサイトを閲覧したかを管理者が確認できる場合があります。

Tor Browserを使用した場合

項目バレる?
Tor Browserを使用していることバレる可能性あり(エントリーノードへの接続記録が残る)
どのサイトを閲覧したかバレない(通信が暗号化されているため)

Torネットワークの「エントリーノード」への接続記録は、職場のプロキシに残るため、「Torを使用していること自体」はバレる可能性があります。しかし、Tor内部の通信は暗号化されているため、実際に閲覧したサイトまでは分かりません


3. 職場や学校でTorを使う際の注意点

職場や学校のネットワークポリシーによっては、Torの使用自体が禁止されている場合もあります。以下の点を考慮して、安全に使用するようにしましょう。

① Torの使用が許可されているか確認

  • 社内規則や学校のITポリシーを確認する
  • 違反した場合のリスクを理解しておく

② Torの利用を目立たせない方法

Tor Browserを使用していることが検出されるのを防ぐために、以下の方法を試すのも一つの手です。

ブリッジ(橋)を利用する

Torには、「ブリッジ(橋)」という仕組みがあり、通常のエントリーノードとは異なる接続方法を提供します。これにより、Torの使用を検出されにくくすることが可能です。

設定方法

  1. Tor Browserを開く
  2. 「設定」→「Tor」→「ブリッジを使用する」を選択
  3. 「リストから取得」または「カスタムブリッジを使用」を選択

meekプラグインを使う

meek(ミーク)は、GoogleやMicrosoftのクラウドサーバーを経由してTorネットワークに接続する仕組みです。これにより、職場のプロキシから見ても、通常のWebサービスにアクセスしているように見せかけることができます。

設定方法

  1. Torの設定画面を開く
  2. 「ブリッジを使用する」を選択
  3. 「meek-azure」または「meek-amazon」を選択

4. Tor Browserを使う際のリスク

Tor Browserはプライバシーを守るために有効ですが、使用する際には以下のリスクも考慮する必要があります。

① Torの使用自体が目立つ

職場や学校のネットワークでは、Torのエントリーノードへの接続が記録されるため、「Torを使用していること」はバレる可能性があります。頻繁に使用すると管理者の注意を引く可能性があるため、注意が必要です。

② 速度が遅い

Torは複数のノードを経由するため、通常のブラウザに比べて通信速度が遅くなることがあります。動画のストリーミングや大容量のデータ転送には向いていません。

③ HTTPサイトは危険

Torの「出口ノード」を通ると、そこからの通信は暗号化されないため、HTTPサイト(HTTPSでないサイト)を閲覧するとデータが盗み見られるリスクがあります。

対策必ずHTTPSのサイトのみ利用するようにしましょう。


5. まとめ

Tor Browserを使用すると、インターネットの閲覧履歴を匿名化し、プライバシーを保護することができます。しかし、職場や学校のネットワークを使用する場合、Torの使用自体が検出される可能性があるため、注意が必要です。

安全にTorを利用するためのポイント

  • 職場のITポリシーを確認する
  • ブリッジやmeekを活用し、Torの使用を隠す
  • HTTPサイトを避け、HTTPSのみ利用する
  • 頻繁に使用しないことで目立たないようにする

プライバシーを守るためには、正しい知識と適切な使い方が重要です。Torを利用する際は、リスクを理解した上で、安全に活用しましょう。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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