【Arduino】ArduinoのΩの計算と理想値

目次

概要

ArduinoでLEDを使う際、直列抵抗を追加する必要があります。この抵抗は、LEDに流れる電流を制限し、LEDやArduinoピンを保護するために重要な役割を果たします。この記事では、抵抗値の計算方法と一般的な理想値について解説します。


なぜ抵抗が必要なのか?

Arduinoのデジタル出力ピン(例: D13)は、LEDを直接駆動できますが、ピンに流れる電流には制限があります。Arduino Unoの場合、1ピンの最大電流は約20mA(推奨値)です。

抵抗を追加しない場合、過剰な電流が流れ、LEDが焼損したりArduinoが故障するリスクがあります。そのため、適切な抵抗値を選ぶことが重要です。


抵抗値の計算方法

直列抵抗の値は、オームの法則を用いて計算できます。

オームの法則

抵抗値 R は次の式で計算します:

R = (Vs – Vf) / I

  • R: 抵抗値(単位: Ω)
  • Vs: 電源電圧(Arduinoの出力電圧、通常5V)
  • Vf: LEDの順方向電圧(LEDに必要な電圧、例: 赤色LEDは約2.0V)
  • III: LEDに流したい電流(通常10~20mA)

例: 抵抗値の計算

  1. 条件:
    • Arduinoの出力電圧 VsVsVs: 5V
    • 赤色LEDの順方向電圧 VfVfVf: 2.0V
    • LEDに流す電流 III: 10mA(0.01A)
  2. 計算:

R = (5 – 2.0) / 0.01
R = 3.0 / 0.01
R = 300 Ω

  1. 結果:
    • 必要な抵抗値は 300Ω となります。

抵抗値の選び方

計算結果が300Ωの場合、E12系列(一般的な抵抗値の標準規格)から最も近い値を選びます。

  • 推奨値: 330Ω(計算値よりやや大きい値を選ぶことで安全性を高める)

LEDの色による抵抗値の違い

LEDの順方向電圧は色によって異なるため、抵抗値も変わります。以下は一般的なLEDの順方向電圧と推奨抵抗値の目安です。

LEDの色順方向電圧 VfVfVf抵抗値(目安)
2.0V330Ω
2.1V330Ω
3.0V220Ω
3.2V220Ω

Arduinoピンの制限

Arduinoの出力ピンには次の制限があります:

  • 1ピンあたりの最大電流: 20mA(推奨)、40mA(絶対最大値)
  • Arduino全体の最大電流: 200mA

これを超える電流が流れる場合、Arduinoのピンや回路が破損する可能性があります。


まとめ

ArduinoでLEDを安全に駆動するには、直列抵抗の選定が重要です。適切な抵抗値を選ぶことで、以下を守ることができます:

  1. LEDの保護:
    • 過剰な電流を防ぎ、長寿命化。
  2. Arduinoの保護:
    • ピンや回路の故障を予防。
  3. 安定した回路設計:
    • ノイズや不安定な動作を回避。

抵抗値はオームの法則に基づいて計算し、E12系列の標準値から最適なものを選択してください。Arduinoでの回路設計がより安全で効果的になるでしょう。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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