はじめに
WordPressで記事を書こうとした際に、ログインページへアクセスしたところ、突然ブラウザに以下のエラーが表示されました。
403 Forbidden nginx
ページが開かず、ログインも管理画面も使えない状態です。
本記事では、この「403 Forbidden nginx」エラーの原因と、実際に行った解決方法を丁寧に解説します。
原因:IPアドレスのアクセス制限
このエラーの原因は、自分のIPアドレスがサーバー側で制限されていたことでした。
サーバーのセキュリティ設定で、特定のIP以外からの接続をブロックしている状態だったのです。
よって、自分のIPアドレスを接続許可リストに追加することで、エラーは解消されました。
解決手順(さくらインターネットの場合)
※ここでは Windows PC + さくらインターネットのレンタルサーバー を使用している場合の手順を説明します。
1. 自分のIPアドレスを調べる
コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを実行してください。
nslookup myip.opendns.com resolver1.opendns.com
実行結果の中にある Address:
の後の数値が 現在のIPアドレスです。
例:
Address: 555.666.777.88
この「555.666.777.88」が自分のIPアドレスとなります。
2. サーバーの接続許可アドレスリストに登録
次に、さくらインターネットの「サーバーコントロールパネル」にログインし、以下の手順を進めます。
- 「セキュリティ」タブを開く
- 「接続許可アドレスリスト」を探す
- 先ほど確認したIPアドレスを
CIDR形式
で入力する
例:
555.666.777.88/32
「/32」 を必ず付けてください(これがCIDR形式です)。
入力後、「保存する」ボタンをクリックすれば設定完了です。
3. アクセスを再試行
保存後、再度ブラウザでWordPressのログインページにアクセスしてみてください。
正常に表示されるようになっていれば、エラーは解消されています。
補足:「CIDR形式」とは?
IPアドレス制限に入力が必要な「CIDR形式」とは何かを簡単に説明します。
CIDR形式の構文
IPアドレス / サブネットビット数
- 例1:
192.168.1.0/24
→ 256個のIP範囲(192.168.1.0〜192.168.1.255) - 例2:
192.168.1.1/32
→ 単一のIP(1つだけ)
ポイント
- /32 を付けると、自分の現在の1つのIPアドレスのみを許可する設定になります。
- 数字が小さいほど許可範囲は広くなる(例:/16はより多くのIPをカバー)。
さくらインターネットでは、「CIDR形式で入力してください」というエラーメッセージが出ることがあります。
この場合は /32
を付け忘れている可能性があるので、入力形式を再確認してください。
まとめ
- 「403 Forbidden nginx」エラーの原因は、IPアドレスのアクセス制限である可能性が高い
- 自分のIPを確認し、CIDR形式(例:xxx.xxx.xxx.xxx/32)で許可リストに登録すれば解決可能
- セキュリティ設定が強化されているサーバーほど、IP制限によるエラーが発生しやすい
WordPressのログインや管理画面にアクセスできなくなった場合、まずはIP制限を疑うことが重要です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです。