こんにちは!今回は株式投資初心者の方に向けて、株の空売りや先物取引の基本から、取引時間外でも価格が変動する理由について分かりやすく解説していきます。また、成り行き注文での価格変動についても触れますので、「9時になった途端に株価が急落しているのはなぜ?」という疑問をお持ちの方も、ぜひ最後までご覧ください!
株の「空売り」の基本とは?上手に利益を出すためのしくみ
「空売りって、例えば今2000円で買って、1000円に下がって売ることだよね?」という疑問、実はここに誤解があるんです。
空売りは株価が下がると利益が出せる取引手法ですが、**「株を持っていない状態で借りて売る」**のが空売りの特徴です。具体的には次の流れです。
- 株を借りて売る:2000円で売れると仮定しましょう。
- 株価が下がった後に買い戻す:例えば1000円に下がったらその価格で買い戻します。
- 利益を確定する:買い戻した株を証券会社に返し、売ったときの2000円と買い戻した1000円の差額(1000円)が利益になります。
つまり、株価が下がるほど利益が出るのが空売りの魅力ですが、逆に株価が上がってしまうと損失が発生するリスクもあるため注意が必要です!
株の空売りと「先物取引」の違いとは?関連性はあるの?
空売りと似たイメージで、「先物取引」も将来の価格変動を予想して利益を狙う方法の一つです。
先物取引は、株だけでなく原油や金などのコモディティや通貨でも取引され、将来の特定の時点で決められた価格で売買する契約を取引するという点で空売りと異なります。
先物取引の流れ
例えば、ある商品の価格が1000円で、3か月後に1200円に上がると予想すると、現在の1000円の価格で3か月後の売買を約束する契約を締結し、価格が上がった時点で売却すれば差額が利益になります。
先物取引も、空売りと同様に将来の価格変動にかけて利益を狙う取引ですが、対象が株式に限らないため、取引できる範囲やリスク管理が異なります。
取引時間外でも価格が動くのはなぜ?時間外取引やPTSについて
「夜間でも株価が動いているのはなぜ?」と思ったことはありませんか?通常の株式市場が閉まっている時間帯でも、株価が変動するのは以下のような理由があるからです。
1. PTS取引(私設取引システム)での価格変動
PTS取引(Proprietary Trading System)とは、証券取引所の取引時間外でも株式を売買できる私設の取引システムです。例えば、17時~23時頃までの夜間取引では、PTS取引によって市場が閉まった後でも売買が行われ、その結果、株価が動くことがあります。
2. 海外市場の影響
日本の株式市場が閉まっている間に、海外(アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど)の市場が開いており、特に日本企業の株式が海外市場でも取引される場合は、その価格が翌日の日本市場に影響を与えることもあります。
3. 経済ニュースや企業情報の影響
取引時間外に発表された企業の決算や経済ニュースが投資家心理に影響を与え、夜間のPTS取引で売買が活発になる場合もあります。例えば、良いニュースで買いが増えれば、夜間に価格が上がるといった具合です。
9時に成り行き注文を設定したらどうなる?処理のタイミングや順番について
取引開始時に株価が急激に下がるのは、成り行きで大量に売り注文が発生している可能性が考えられます。成り行き注文は「価格指定なしで即時売買を行う注文」なので、9時の取引開始時には成り行き注文が優先的に処理され、価格が急変動することがあるのです。
成り行き注文の順番やタイミング
9時に成り行き注文を出した場合、早く出した順に処理される時間優先の原則に従います。ただ、9時の取引開始直後は大量の注文が集中するため、注文処理の順番待ちや若干のタイムラグが発生することもあります。機関投資家が優先されるわけではありませんが、高速取引システムを利用する機関投資家の注文は個人より早く処理される場合があり、個人投資家にとって遅延のように感じることがあるかもしれません。
取引開始時の「板寄せ」とは
9時の取引開始時には「板寄せ」と呼ばれる価格決定プロセスが行われ、成り行き注文は他の注文と同様にこの板寄せに参加して価格が決定します。このプロセスにより、最も多くの売買が成立する価格が9時の取引価格として設定されます。
まとめ
以上、空売りや先物取引、取引時間外の株価変動、9時の成り行き注文に関するポイントをまとめました。株式投資は将来の価格を予測して利益を狙うものですが、リスクも含んでいますので、しっかりと取引ルールや仕組みを理解してから取り組むようにしましょう!
株式市場の基本や取引時間外の動きに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。皆さんの投資が成功することを祈っています!