目次
概要
Kali Linuxで traceroute
コマンドを使おうとしたときに、次のようなエラーが表示されたことはありませんか?
Specify "host" missing argument.
今回はこのエラーの原因と、正しいtracerouteの使い方について解説します。
エラーの原因:「host」が指定されていない
このエラーメッセージは、traceroute
に目的のホスト(ドメイン名またはIPアドレス)が指定されていないことを意味します。
例として、以下のようにコマンドを打ってしまった場合:
traceroute -n
このコマンドは「数値表示(-n)」のオプションを指定していますが、「どこへ向けてtracerouteするか」という肝心のホスト名が未指定のため、エラーになります。
正しいtracerouteの使い方
traceroute
コマンドを使うと、指定したホストまでのネットワーク経路(ルート)と各中継地点での応答時間を確認できます。
使い方は以下の通りです。
ドメイン名を指定する場合
traceroute www.google.com
IPアドレスを指定する場合
traceroute 8.8.8.8
数値形式(IPアドレスのみ表示)で見たい場合
traceroute -n www.google.com
-n
オプションを付けることで、名前解決をスキップしてIPアドレスのみ表示されるため、処理が高速になります。
tracerouteの活用例
- ルータごとの応答時間をチェックして、ネットワークの遅延ポイントを特定
- 通信経路のどこでタイムアウトが起きているかを調査
- 海外サイトまでの中継回数を調べて、回線の複雑さを可視化
まとめ
Specify "host" missing argument.
は、ホスト名またはIPアドレスを指定し忘れたことによるエラー- 正しくは、
traceroute <ホスト名またはIP>
という形式で使用する -n
オプションは便利だが、ホスト指定とセットで使うことが必須
ネットワーク調査に欠かせないtracerouteですが、基本的な構文を押さえておけば、さまざまな環境で役立ちます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。参考になれば幸いです。