Excelで視覚的に情報をまとめたいとき、「ボタンを押すとグラフが展開されるようなダッシュボード」があると便利です。
今回は、VBAを使って「ダッシュボードのボタンを押すと、別のシートにあるグラフを指定の位置に展開する仕組み」を構築しましたので、その方法をご紹介いたします。
実現したい仕様について
以下のような構成で実装しています。
- 「ダッシュボード」というシートにボタンを設置
- ボタンを押すと、“sheet2″にある複数のグラフを指定位置に展開
- 展開位置は、あらかじめ配列で指定
使用したVBAコード
以下が、実際に使用したVBAコードです。
このマクロをボタンに紐づければ、クリックするだけでグラフが自動的に展開されるようになります。
Sub CopyGraphsToDashboard()
Dim sourceSheet As Worksheet
Dim dashboardSheet As Worksheet
Dim graphNames As Variant
Dim cellLocations As Variant
Dim i As Integer
' グラフ名と対応するダッシュボード上のセル位置
graphNames = Array("sheet2_graph1", "sheet2_graph2", "sheet2_graph3")
cellLocations = Array("E7", "E21", "E35")
Set sourceSheet = ThisWorkbook.Sheets("sheet2")
Set dashboardSheet = ThisWorkbook.Sheets("ダッシュボード")
For i = LBound(graphNames) To UBound(graphNames)
' グラフのコピー
sourceSheet.ChartObjects(graphNames(i)).Copy
' 指定された位置に貼り付け
With dashboardSheet
.Paste .Range(cellLocations(i))
' 貼り付けたグラフの位置調整(必要に応じて)
With .ChartObjects(.ChartObjects.Count)
.Top = .Range(cellLocations(i)).Top
.Left = .Range(cellLocations(i)).Left
End With
End With
Next i
End Sub
コードのポイント
1. グラフ名と配置先セルを配列で管理
graphNames = Array("sheet2_graph1", "sheet2_graph2", "sheet2_graph3")
cellLocations = Array("E7", "E21", "E35")
複数のグラフと、それを展開したいセルの位置をそれぞれ配列で定義しています。
この方式を取ることで、グラフの数が増えても柔軟に対応できます。
2. ChartObjectsを用いたグラフの取得と配置
sourceSheet.ChartObjects(graphNames(i)).Copy
対象となるグラフをコピーし、以下で貼り付け先を指定しています。
.Paste .Range(cellLocations(i))
さらに、貼り付けたグラフの位置を微調整して、セルの位置とぴったり合わせるようにしています。
応用のヒント
- 配列の中身を変更することで、表示するグラフや配置場所を自由に変更可能です。
- グラフのサイズ調整やスタイル変更も
.ChartObjects()のプロパティを使えば対応できます。 - 他のシートから異なる種類のグラフを統合表示したいときにも応用できます。
まとめ
Excel VBAを使えば、「ボタンを押すとグラフが展開されるダッシュボード」を簡単に構築できます。
本記事の方法は、配列とループを組み合わせており、拡張性にも優れています。
- グラフ名とセル位置を配列で管理
ChartObjectsを使ってグラフを取得・貼り付け- 配置位置を
.Top/.Leftで調整可能
ダッシュボード作成を効率化したい方の参考になれば幸いです。
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