Power Queryを使ってデータの加工をしていると、**「特定の文字列の一部だけを取り出して新しい列に表示したい」**という場面があります。
今回私が直面したのは、以下のような文字列を含むデータでした。
測定日 :2022年10月31日 14時31分
この中から 「2022年10月31日」 の部分だけを取り出し、別の列として追加したかったため、Power Queryでの対応方法を調べました。
以下にその手順を詳しくご紹介いたします。
実現したいこと
Column1にある文字列から「日付部分(例:2022年10月31日)」だけを取り出したい- 取り出した結果を「年月日」という名前のカスタム列として追加したい
手順:文字列から部分抽出してカスタム列に追加する
以下は、Power Queryで「測定日 :2022年10月31日 14時31分」という文字列から「2022年10月31日」だけを取り出す手順です。
1. Power Queryエディタを開く
まずは、Excelでデータを取得し、Power Queryエディタを開きます。
サイドバーに「サンプルファイルの変換」と表示される場合は、そちらを選択して進めてください。
2. 上位の行を保持(対象行を絞る)
対象の文字列が特定の行(例:1行目)にある場合、その行だけを抽出するために以下の操作を行います。
- 上部メニュー「行の保持」をクリック
- 「上位の行を保持」を選択
- 「1」と入力し、1行目だけを残す
3. 対象列だけを選択
複数の列がある場合、対象列(例:Column1)だけを残します。
- 上部メニュー「列の選択」をクリック
- 必要な列だけにチェックを入れて「OK」をクリック
4. カスタム列を追加して日付を抽出
ここからがメイン処理です。対象列から「2022年10月31日」だけを抜き出します。
- 上部メニュー「列の追加」→「カスタム列」をクリック
- 新しい列名を「年月日」と入力
- 「カスタム列の式」に以下を入力:
mコピーする編集するText.Range([Column1], 6, 11)
この式は、Column1の6文字目から11文字分(=「2022年10月31日」)を取り出しています。
- 「OK」をクリックして処理を反映
補足:Text.Range関数とは?
Text.Range(text, start, count) は、文字列の一部を抽出する関数です。
text:対象の文字列(例:[Column1])start:何文字目から始めるか(0が先頭)count:何文字分を取り出すか
まとめ
Power Queryでは、文字列の一部を取り出してカスタム列として追加することが簡単にできます。
Text.Rangeを使えば、文字列の中から特定の範囲を抽出できる- カスタム列を使って、元データを加工・強化できる
- 特にログデータや複雑な書式の文字列から値を取り出すのに便利
Power Queryの柔軟なテキスト処理機能を活用すれば、データ前処理の手間を大幅に削減できます。
本記事が、皆さまの作業の参考になれば幸いです。
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