Excel VBAを使えば、ワークシート上の図形にカウントダウンタイマーを表示することができます。
今回は、図形に「残り時間:00:00:00」と表示させて、リアルタイムで1秒ずつカウントダウンされる仕組みを作成してみました。
目次
実現したいこと
- Excelワークシート上に 図形(例:長方形)を配置
- 図形内にカウントダウンを表示し、1秒ごとに更新
- 時間が0になったら「時間切れです!」と表示させたい
手順と準備
1. ワークシートに図形を挿入
「挿入」→「図形」から長方形や楕円など、お好みの図形をワークシートに追加します。
2. 図形に名前をつける
図形を選択した状態で、左上の「名前ボックス」(数式バーの左)に以下のように名前を入力します。
CountdownShape
3. VBAコードを追加
Alt + F11 を押してVBAエディタを開き、標準モジュール(Module1など)に以下のコードを貼り付けてください。
使用するVBAコード
Dim Countdown As Date
Sub StartTimer()
' タイマー終了時間をセット(例:10分後)
Countdown = Now + TimeValue("00:10:00")
' 初回のUpdateTimer呼び出し(1秒後)
Application.OnTime Now + TimeValue("00:00:01"), "UpdateTimer"
End Sub
Sub UpdateTimer()
Dim RemainingTime As String
If Now >= Countdown Then
' 時間切れ時の表示
Sheet1.Shapes("CountdownShape").TextFrame.Characters.Text = "時間切れです!"
Else
' 残り時間をhh:mm:ss形式で計算
RemainingTime = Format(Countdown - Now, "hh:mm:ss")
' 図形に残り時間を表示
Sheet1.Shapes("CountdownShape").TextFrame.Characters.Text = "残り時間: " & RemainingTime
' 次のタイマー更新(1秒後)
Application.OnTime Now + TimeValue("00:00:01"), "UpdateTimer"
End If
End Sub
コードの解説
StartTimer
- カウントダウンを開始するサブルーチンです。
Countdown変数に終了時刻を保存し、UpdateTimerを1秒後に実行します。
UpdateTimer
- 現在時刻と
Countdownを比較して、残り時間を計算します。 Sheet1.Shapes("CountdownShape")を使って、図形にテキストを反映します。- 終了していなければ、再度
OnTimeで自分を呼び出します。
注意点
Sheet1は「コードネーム」です。シート名ではない点に注意してください。
名前を変えている場合はWorksheets("シート名")に置き換えてください。
Worksheets("タイマー").Shapes("CountdownShape").TextFrame.Characters.Text = ...
- Excelを閉じる、または強制終了した場合、
OnTimeによる呼び出しは止まります。
まとめ
VBAを使えば、図形にリアルタイムで変化するタイマー表示を簡単に実装できます。
Application.OnTimeを利用して、秒単位で更新- 終了時間を
Date型で管理し、正確な残り時間を表示 - 「時間切れ」のアラートも簡単に実装可能
ちょっとしたプレゼン資料や、作業時間の可視化にも応用できます。
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