Microsoft Wordでマクロ(VBA)を活用する際には、「.docm」や「.dotm」といったマクロ対応ファイル形式を目にすることがあります。
これらは似ているようでいて、実際には用途や動作の目的が大きく異なるため、適切に使い分ける必要があります。
本記事では、.docmと.dotmの違い、特徴、使い方、安全性まで、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。
.docmファイルとは?|マクロを含むWord文書
「Document Macro-Enabled」の略称
.docm は、マクロを含んだWordドキュメントファイルを保存するための形式です。
拡張子 .docx の拡張版であり、.docx とほぼ同じ使い方ができますが、VBAマクロコードが含まれている点が異なります。
主な特徴
- マクロを含めた自動処理が可能
- 通常の文書(
.docx)と同様に編集・保存が可能 - 開いた時点でVBAマクロの実行が可能
使用例
- ボタンを押すと表を自動生成するWord文書
- 日付や担当者名を自動入力する帳票
- 書式設定を自動で整える社内書類
.docm ファイルは、特定の文書に対してマクロを組み込んで使いたい場合に最適です。
.dotmファイルとは?|マクロ付きWordテンプレート
「Template Macro-Enabled」の略称
.dotm は、マクロを含んだWordテンプレートファイルの保存形式です。
テンプレートとは、文書のひな形を意味し、これを基に新しいWordファイルを作成すると、初期状態のマクロやスタイルが引き継がれた状態で文書が生成されます。
主な特徴
- テンプレートとして繰り返し利用可能
.dotm自体を開くのではなく、新しい文書(.docm または .docx)を生成して使う- テンプレートに含まれるマクロは派生した文書にも自動的に反映
使用例
- 請求書テンプレート(押印や日付入力のマクロ付き)
- 会議議事録テンプレート(標準化された構成・自動記入機能付き)
.dotm は、複数のドキュメントを一貫した形式で作成したい場合に便利です。
.docm と .dotm の違いを比較
| 比較項目 | .docm(マクロ文書) | .dotm(マクロテンプレート) |
|---|---|---|
| 役割 | マクロ付きのWord文書 | マクロ付きのテンプレート |
| 主な使い方 | 単一のファイルを編集・利用 | テンプレートから複数文書を生成 |
| マクロの扱い | ファイル内に直接保存・実行 | 派生文書に自動的に適用される |
| 拡張性 | 単体で完結 | 繰り返し使う雛形として活躍 |
マクロ対応ファイル使用時のセキュリティに関する注意点
不正なマクロに要注意
.docm や .dotm ファイルは、マクロを実行できる反面、マルウェアなどの悪意あるコードが仕込まれている可能性もあります。
そのため、以下の点に十分ご注意ください。
- 信頼できる提供元からのファイルのみ開くこと
- Wordのセキュリティ設定で、マクロの自動実行を無効にしておくこと
- 「マクロを有効にするかどうか」のダイアログが表示された際は、内容を確認してから許可すること
まとめ:使い分けの基本を押さえて安全にマクロを活用しよう
Microsoft Wordにおけるマクロ対応形式の使い分けは、以下のように整理できます。
.docm:マクロを含む単体の文書ファイル。日報や申請書など、個別に扱うドキュメントに最適。.dotm:マクロを含むテンプレートファイル。複数人が使う定型書式や、共通フォーマットを自動化したいときに有効。
それぞれの特性を理解し、用途に応じて正しく選択することが、業務の効率化とセキュリティ対策の両面で重要となります。
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