Final Cut Pro Xで動画を編集していると、書き出し時に次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
「この項目は現在カメラ上のメディアを参照しているため、共有できません」
編集もすべて終わり、「あとは書き出すだけ」と思っていたタイミングでこのような表示が出ると、不安になってしまいます。
私も実際にこのエラーに直面し、焦りました。
今回は、同じような状況に陥った方に向けて、原因と解決方法を丁寧にご紹介いたします。
原因:カメラやSDカードから直接読み込んだメディアを使用している
このエラーメッセージが表示される主な原因は、カメラやSDカードなどの外部メディアから直接動画を読み込んで編集していることにあります。
たとえば、以下のような編集フローを行っていませんか?
- カメラをMacに直接接続して、Final Cut Pro Xで読み込んだ
- SDカードをMacに挿入し、そのままFinal Cut Pro Xで編集した
このような操作を行った場合、Final Cut Pro Xは元ファイルの保存場所(外部デバイス)を参照し続けます。
そのため、書き出しの段階で元データにアクセスできない状態だと、共有(=書き出し)処理が失敗してしまいます。
解決策:元のメディアを接続し、再読み込みを行う
手順
- 元データの入った カメラまたはSDカードをMacに接続します。
- Final Cut Pro Xを起動し、上部メニューから「ファイル」→「読み込む」を選択します。
- 表示されたウィンドウで「カメラ/アーカイブから再読み込む」をクリックします。
この手順により、Final Cut Pro Xが正しくメディアを認識し、書き出しエラーが解消されます。
トラブルを未然に防ぐためのポイント
このようなトラブルを避けるためには、編集を始める前に、動画データをMac内部のストレージや外付けSSDにコピーしておくことが重要です。
データを物理的にコピーしてからFinal Cut Pro Xに読み込むことで、外部メディアが抜かれてもエラーが発生することはありません。
まとめ
Final Cut Pro Xで「この項目は現在カメラ上のメディアを参照しているため、共有できません」というエラーが表示された場合は、
- 外部メディアを接続しなおす
- 「ファイル」→「読み込む」→「カメラ/アーカイブから再読み込む」で再認識させる
という流れで解決可能です。
また、編集前にデータをMacにコピーすることを習慣化すれば、同様のトラブルを防ぐことができます。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。