はじめに
クラウドストレージ「Box」を利用していると、誤ってファイルを上書きしてしまったという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
私も先日、Box上に保存していたExcelファイルに対して誤って上書き保存してしまい、以前のデータを確認できなくなりました。
その際に学んだ、Boxのバージョン履歴機能を使って過去のファイルを確認・復元する方法をまとめておきます。
上書きされたファイルの過去バージョンを確認する手順
「V**」マークを探す
Box上で対象のExcelファイルを表示すると、ファイル名の右側に「V42」や「V3」といった小さなボックス状のアイコンが表示されているはずです。
これは、そのファイルのバージョン番号を示しています。
たとえば、「V42」であれば、42回目の保存という意味です。
この「V**」をクリックします。
バージョン履歴を表示する
「V**」をクリックすると、画面の右側に「バージョン履歴」というパネルが表示されます。
ここには過去のバージョンが時系列で一覧表示され、それぞれの日付や時刻、操作を行ったユーザー名が確認できます。
任意のバージョンから操作を選択
履歴の中から、戻したいバージョンの日付を探します。
各バージョンの右側にある「︙(三点リーダー)」アイコンをクリックすると、以下の選択肢が表示されます。
- ダウンロード
- 現在のバージョンとして設定
- 削除
私の場合:ダウンロードで内容確認
今回は「以前の内容を確認したい」だけだったので、ダウンロードを選びました。
過去バージョンのExcelファイルがそのままダウンロードされるため、ローカル環境で開いて中身を確認できます。
注意点と補足
- 過去バージョンを「現在のバージョンとして設定」すると、そのバージョンが最新版としてBox上に反映されます。
- 間違って「削除」を選ぶと、そのバージョン自体が履歴から消えるため、操作には注意が必要です。
- 履歴保持の上限(保存件数や期間)は、Boxの契約プランによって異なる場合があります。
まとめ
Boxでは、ファイルを上書きしてしまっても、「バージョン履歴」機能を使うことで過去の状態を確認・復元することが可能です。
作業ミスやデータ確認のために非常に便利な機能ですので、いざというときのために使い方を覚えておくと安心です。
少しでも参考になれば幸いです。