目次
はじめに
ExcelでVBAを使って自動化をしていると、「セルに値を入力したら、何かの処理が自動で実行されるようにしたい」というニーズはよくあります。
私の場合は、B列に文字が入力されたら、自動的に日付を入力するような処理をしたくて、その方法を調べて実装してみました。
使用するイベント:Worksheet_Change
この処理を実現するには、Worksheet_Changeイベントを使います。
これは、特定のシートでセルが変更されたときに自動的に呼び出されるイベントです。
処理の流れと準備
Visual Basic エディタを開く
- Excelの「開発」タブから「Visual Basic」をクリック
- 左側のプロジェクトエクスプローラから対象の「Sheet1」をダブルクリック
- 表示されたエディタ画面に以下のコードを貼り付けます
実際のコード(セルに文字が入ったら処理を実行)
Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
If Intersect(Target, Range("B1:B100")) Is Nothing Then
Exit Sub
Else
Call 日付入力
End If
End Sub
コードの解説
1行目:Worksheet_Changeイベントの定義
Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
セルが変更されたときに自動的に実行されるイベントです。変更されたセルの範囲がTarget
に渡されます。
2〜3行目:範囲外なら処理しない
If Intersect(Target, Range("B1:B100")) Is Nothing Then
Exit Sub
B1からB100以外のセルが変更された場合は、処理を終了します。
4〜5行目:範囲内なら処理を実行
Else
Call 日付入力
B1からB100のいずれかのセルに入力があった場合は、日付入力
という別のプロシージャを呼び出します。
※ここで直接処理内容を書いても問題ありません。
6〜7行目:IF文とイベントの終了
End If
End Sub
応用のヒント
- 呼び出すプロシージャ
日付入力
は、別の標準モジュールに作成しておく必要があります。 - たとえば、
Target.Offset(0, 1).Value = Date
のようにすれば、入力したセルの隣に日付を自動で入力する処理も可能です。 - 対象範囲を
B1:B100
以外に変更することで、用途に応じたカスタマイズもできます。
まとめ
Excel VBAのWorksheet_Change
イベントを使えば、セルへの入力をトリガーにして、任意の処理を自動実行することが可能です。
日付の入力やログ記録など、手動で行っていた作業を簡単に自動化できるため、業務効率化にもつながります。
少しでも参考になれば幸いです。