はじめに
Excel VBAで処理を自動化していると、「セルをコピー → 別のファイルに貼り付け → 元ファイルを閉じる」という流れを実装したい場面があります。
私もまさにその処理を組もうとしていたところ、「コピー元のファイルを閉じる」処理でエラーが発生しました。
調べてみたところ、原因はコピー操作の後に「切り取り(コピー)モード」が残ったままになっていたことでした。
今回はその切り取りモードの解除方法についてまとめます。
エラーの原因:コピー状態が解除されていない
VBAでコピー後にファイルを閉じようとしたときにエラーが発生する主な原因は、CutCopyModeが解除されていないことです。
Excelはコピー状態のままではファイルを閉じられないため、明示的にコピー状態を解除する必要があります。
解決方法:Application.CutCopyMode = True を使う
コピー状態を解除するには、以下の一文を加えるだけでOKです。
Application.CutCopyMode = True
または、コピー状態を完全に解除したい場合は、Falseでも構いません(どちらでも動作上の違いはありません)。
実際の処理例
以下は、「book1.xlsxというExcelファイルのA1セルの値を、VBAが書かれているブックのA1セルに貼り付けて、book1.xlsxを閉じる」という一連の処理です。
Workbooks("book1.xlsx").Activate
Range("A1").Copy
ThisWorkbook.Activate
Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1).PasteSpecial Paste:=xlPasteValues
Application.CutCopyMode = True
Workbooks("book1.xlsx").Activate
Workbooks("book1.xlsx").Close
コードの説明
- 1行目:コピー元のファイル(
book1.xlsx)をアクティブにします - 2行目:A1セルをコピーします
- 3〜4行目:VBAがあるブックをアクティブにし、
Sheet1のA1セルに値を貼り付けます(値のみ) - 5行目:コピー状態を解除します(ここがポイント)
- 6〜7行目:元のファイルをアクティブに戻し、閉じる処理を実行します
注意点
Application.CutCopyMode = Falseでも動作は同じですが、明示的にTrueとして解除することも可能です- 貼り付けに
PasteSpecialを使う場合、貼り付ける直前にコピー状態を維持する必要があります CutCopyModeを解除しないままファイルを閉じようとすると、「操作を完了できません」や「ファイルを閉じられません」といったエラーになります
まとめ
VBAでコピー後にファイルを閉じる際は、Application.CutCopyModeでコピー状態を解除することが必須です。
一文加えるだけで、エラーを防ぎ、スムーズな自動処理が実現できます。
同じような処理を組もうとしている方の参考になれば幸いです。
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