【Python】openpyxlで散布図(ScatterChart)を作成する方法|体温データのグラフ化例

目次

使用環境

  • OS:Windows 10 Pro(バージョン:20H2)
  • 言語:Python(openpyxlライブラリ使用)

経緯

PythonでExcelファイルを操作する中で、
日付と体温データをもとに散布図(Scatter Chart)を作成したいと考えました。

そこで今回は、openpyxlライブラリを使用して散布図を作成する方法について学びました。

解決方法:ScatterChartを使ってグラフを作成する

openpyxlでは、chart.ScatterChartクラスを利用することで、
散布図を簡単に作成できます。


コード例(「まとめ」シートから散布図を作成)

import openpyxl as px
from openpyxl.chart import ScatterChart, Reference, Series

# Excelファイルを開く
wb = px.load_workbook("sample.xlsx")
ws = wb["まとめ"]

# 散布図オブジェクトを作成
chart = ScatterChart()

# グラフサイズの設定
chart.width = 18
chart.height = 10

# グラフタイトルと軸ラベルの設定
chart.title = "森の体温"
chart.x_axis.title = "Date"
chart.y_axis.title = "温度(℃)"
chart.legend = None

# データ範囲の指定
y_data = Reference(ws, min_col=2, max_col=2, min_row=2, max_row=1000)  # B列(体温)
x_data = Reference(ws, min_col=1, max_col=1, min_row=2, max_row=1000)  # A列(日付)

# データ系列の作成
series = Series(y_data, x_data)
series.graphicalProperties.line.noFill = True  # 線なし
series.marker.symbol = "auto"  # マーカーを自動設定

# グラフにデータ系列を追加
chart.series.append(series)

# シートにグラフを追加
ws.add_chart(chart, "A4")

# 保存
wb.save("sample_with_chart.xlsx")

コード解説

  • **ScatterChart()**を作成して、散布図の基本枠を作ります。
  • 幅・高さタイトル軸ラベルを設定します。
  • **Reference()**でX軸・Y軸のデータ範囲を指定します。
  • **Series()**で、X・Yのデータを結びつけて系列化します。
  • グラフに系列を追加し、指定したセル位置にグラフを配置します。
  • 最後にファイルを保存します。

ポイントまとめ

  • 散布図は**ScatterChart**を使って作成します。
  • Reference関数を使って、シート内のデータ範囲を参照します。
  • マーカーのみを表示したい場合は、**線を消す設定(noFill)**を使うと見やすい散布図が作れます。
  • min_rowmax_rowは、データ数に応じて適宜調整が必要です。

まとめ

Python(openpyxl)でExcelの散布図を作成するには、

  • ScatterChart()を定義
  • Reference()でX軸・Y軸のデータ範囲を指定
  • Series()でデータを組み合わせてグラフに追加
  • シートに貼り付けて保存

という流れで簡単に実現できます。

グラフによる可視化は、データ分析や報告資料作成において非常に有効な手段ですので、
積極的に活用していきたいと思います。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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