目次
使用環境
- エディション:Windows 10 Pro
- バージョン:20H2
背景
VBAでダイアログボックスを使ってファイルを選択する際、
初期表示されるフォルダが毎回意図しない場所だったため、
階層の深いフォルダまで手動で移動するのが非常に手間でした。
そこで今回は、ダイアログボックスが開いたときに、最初に表示されるフォルダを指定する方法を学びました。
解決策:「ChDrive」と「ChDir」を使う
初期フォルダを変更するには、VBAのChDrive
とChDir
を使用します。
サンプルコード
ChDrive "C"
ChDir "C:\Users\mori\Desktop\VBA\勉強\"
プログラムの説明
ChDrive "C"
→ ドライブを「Cドライブ」に変更します。ChDir "C:\Users\mori\Desktop\VBA\勉強\"
→ 指定したパスにフォルダを移動します。
これにより、ファイル選択ダイアログを開いた際、
最初にこの指定フォルダが表示されるようになります。
※パス指定の際、「¥」マークが必要ですが、VBAコード上では「\(バックスラッシュ)」を使います。
注意点
- パスは必ず実在するフォルダを指定してください。存在しないパスを指定するとエラーが発生します。
- ドライブ(C:、D:など)が異なる場合は、必ず
ChDrive
も併用する必要があります。
まとめ
VBAでファイル選択ダイアログの初期表示フォルダを指定するには、ChDrive
でドライブを指定し、ChDir
でフォルダパスを指定する
これだけで設定が可能です。
作業効率を大幅に向上させることができるため、ぜひ活用してみてください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。