Excel VBAを使って、フォルダ内の画像を番号に対応した図形に自動で挿入するマクロと、指定したボタンだけを残してシート内の図形を一括で削除するマクロを紹介します。このコードを利用すれば、画像の配置やシート整理がより簡単に行えます。
1. 画像ファイルの番号に対応する図形に自動挿入するマクロ
最初に、選択したフォルダから番号付きの画像を読み込み、名前が「画像1」「画像2」…と付けられた図形に対応させて背景として設定するマクロです。
Sub InsertImagesIntoShapes_MatchingNumber()
Dim ws As Worksheet
Dim imgFolder As String
Dim imgPath As String
Dim imgFile As String
Dim shapeName As String
Dim folderDialog As FileDialog
Dim imgNumber As Integer
' ダイアログボックスでフォルダを選択
Set folderDialog = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
folderDialog.Title = "画像フォルダを選択してください"
If folderDialog.Show <> -1 Then Exit Sub ' キャンセルした場合は終了
imgFolder = folderDialog.SelectedItems(1) & "\" ' フォルダパスを取得
' 画像を貼り付けるシートを指定
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet2")
' フォルダ内のファイルを順に読み込む
imgFile = Dir(imgFolder & "*.jpg") ' .jpg形式のファイルを対象に読み込み
' 画像を図形内に順に挿入
Do While imgFile <> ""
imgPath = imgFolder & imgFile
' ファイル名から番号を抽出
imgNumber = ExtractNumber(imgFile)
If imgNumber > 0 Then
shapeName = "画像" & imgNumber
' 該当する図形が存在する場合に画像を挿入
On Error Resume Next
With ws.Shapes(shapeName)
.Fill.UserPicture imgPath ' 図形の背景として画像を設定
.TextFrame2.TextRange.Text = "" ' テキストをクリア
End With
On Error GoTo 0
End If
' 次の画像ファイルを取得
imgFile = Dir
Loop
MsgBox "画像の挿入が完了しました。", vbInformation
End Sub
' ファイル名から番号を抽出する関数
Function ExtractNumber(ByVal fileName As String) As Integer
Dim i As Integer, numStr As String
numStr = ""
For i = 1 To Len(fileName)
If IsNumeric(Mid(fileName, i, 1)) Then
numStr = numStr & Mid(fileName, i, 1)
End If
Next i
If numStr <> "" Then
ExtractNumber = CInt(numStr)
Else
ExtractNumber = 0
End If
End Function
コードの説明
- 番号に基づいた図形の指定:画像ファイル名に含まれる番号(例:「画像1.jpg」なら「1」)を
ExtractNumber
関数で抽出し、図形名にマッチさせて対応する図形に挿入します。 - 画像挿入処理:指定された図形の背景として画像を設定し、図形のテキストをクリアして視覚的に邪魔にならないようにします。
2. ボタンを残して他の図形を削除するマクロ
次に、指定したボタンを除くすべての図形を削除するマクロです。このマクロを使えば、Excelシート上で不要な図形だけを一括削除できます。
Sub ResetShapesExceptButtons()
Dim ws As Worksheet
Dim shp As Shape
' 図を削除するシートを指定
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
' ボタン名を指定(このボタンは削除しない)
Const button1 As String = "四角形:Sheet1_button_reset"
Const button2 As String = "四角形:Sheet1_button_insert"
' ボタン以外の図形を削除
For Each shp In ws.Shapes
If shp.Name <> button1 And shp.Name <> button2 Then
shp.Delete
End If
Next shp
MsgBox "Sheet1内のボタン以外のすべての図が削除されました。", vbInformation
End Sub
コードの説明
- ボタンの指定:削除せずに残したいボタンの名前を
Const
定数として設定します。 - 削除条件の設定:
If shp.Name <> button1 And shp.Name <> button2
で、指定したボタン名と異なる図形のみ削除します。
まとめ
この2つのマクロを使えば、Excelシート上で画像の挿入や図形の整理が簡単に行えます。まず、フォルダから画像を読み込み、「InsertImagesIntoShapes_MatchingNumber」を実行して画像を図形に自動配置し、必要に応じて「ResetShapesExceptButtons」を使って、指定したボタンを残して他の図形を削除しましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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